石碑文 羅漢 かかし 「わしも傷つき 動けず語れず 突っ立ったまま されど残された人々よ 悲しみを乗り越え不屈であれ」 かかしはそう祈っているはずです。 2011年3月11日…大震災の痛ましい惨状、うつろな心に浮かんだのはガレキの荒野に立つ孤高のかかしです。 石に向かい一筋割って一打ち砕き 人を癒す力の何たるかを考え、その想いを羅漢の化身としてこの石像に象徴しました。 平成24年5月建立 平成23年秋・二科展入選作 大場敏弘 建立にあたり、長野県飯田市・下伊那郡の多くの皆様にご協力をいただきました。 |
平成19年 二科展 『使い』 「運命の岐路には必ず私が立っている 遥かなる声を聞け 切ない思いを告げよ そして 選んだ道をひたすら歩んでゆけ」 |
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平成20年 二科展 『杜』 「杜にたたずむ時のように 耳を澄ませ 静かに語れ あの人の あの懐かしい声が きっと聞こえてくる」 |
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平成21年 二科展 『とんぼ』 「痛み悲しむ人々が けっして惨めであろうはずはない 茜雲をすいすいと舞うトンボのように みんな精一杯 あらん限りを生きている」 松本市神宮寺所蔵 |
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平成22年 二科展 『遠ざかる者』 「逝ってしまった人々を 過ぎ去りし日々の思い出を 命の水際(みぎわ)で眺めていよう」 |
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平成23年 二科展 『羅漢かかし』 気仙沼寄贈作品 「わしも傷つき 動けず語れず 突っ立ったまま されど残された人々よ 悲しみを乗り越え不屈であれ」 |